Sonus faber Lumina Ⅲ

7層構造のプライウッドをフロントバッフルに採用、木材を積層させることで不要振動を吸収・分散しつつ、剛性を高めながら木材の“響き”を活かします。その上、表面突き板間の接合部にメイプル材を挟むことで、不要振動や共振の低減を徹底。それはまさに、長きにわたって蓄積してきたスピーカー哲学の象徴と言えます。
エンクロージャー全体をレザー素材で包みこんで音響を制御する手法もまた、創業以来追求してきた、ソナス・ファベールのスピーカーデザインの象徴です。木材とレザーなど異種素材を巧みに組み合わせ、それぞれの特質を音響設計に活かしていく。スピーカー史を革新したそのコンセプトは、“ルミナ”コレクションでも確実に受け継がれています。

“ルミナ”は、いずれのモデルもボトム・バスレフ方式を採用しています。キャビネット底面にポートを設けることで、フロアスタンディング型ならではの雄大なパフォーマンスを実現、音圧を360°に拡散することで、設置条件に関わりなく、力感あふれる低域再現性を確保することができます。

“ルミナ”コレクションでは、ドライバーユニットも、すべて専用モデルとして新たにカスタマイズされています。“Lumina I”、“Lumina III”いずれも、高域に、ソナス・ファベール伝統の“アローポイントD.A.D”(Damped Apex Dome)を採用。29mm口径ソフトシルク・ダイアフラムの頂点をダンピングすることで、ボイスコイルの逆相挙動を抑え、豊かな音場と、透明感に満ちた伸びやかな高域再生を実現します。


フロアスタンディングモデル“Lumina III”の中域は150mm口径で、自然乾燥させた天然繊維をブレンドした、軽量にしてリジッドなダイアフラムを採用。相互変調歪みを低減する同軸フェーズプラグの搭載と相まって、明快な再現性を発揮します。

2本のウーファーは、いずれも150mm口径で、中域同様ペーパーパルプコーンを採用したことにより、中域との音色の一体感を確保し、歯切れよくエネルギー感にあふれた低域再現を可能にしています。

このコレクションのためにカスタマイズされたドライバーユニットのポテンシャルを余すところなく引き出し、スムーズに結ぶべく、クロスオーバーネットワークも細心の設計に徹しています。“アイーダII”、“オマージュ・トラディション”といった上位シリーズにおいて確立されたソナス・ファベール独自の“パラクロス・トポロジー ” に基づき、振幅/位相特性を最適化。コンデンサー類は、このコレクション専用として開発されています。

ルミナ・コレクションの仕上げ材には、ウォルナットの他、“オマージュ・トラディション”シリーズで初めて登場した“ウェンゲ”、そしてシックな“ピアノブラック”をご用意しています。

仕様はWalnut(ウォルナット)

“ルミナ”コレクションは、北イタリア・ヴィチェンツァのソナス・ファベール工房にて設計・開発され、クラフトマンシップに貫かれた入念な手作業によって組み上げられています。素材の厳選、度重なる試聴を経て、精魂込めて一台一台を送り出すその姿勢は創業以来変わることなく、世界中のオーディオファイルから信頼される礎となっています。

ソナス・ファベールのすべての製品に共通するもの、それはイタリアンメイドの誇りです。

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