KEF  スピーカー  Model 104

   KEF   Model 104     

model104ではボイスコイルアッセンブリに螺旋状に巻いた耐熱性ボイスコイルやエポキシ樹脂仕上げのショートコイルを使用しており、短時間での場合は最低250℃、連続使用の場合でも180℃までの耐熱性を実現しています。
これによりスピーカーユニットの耐久性を向上し、故障による問題を低減しています。

低域には20cmコーン型ウーファーであるB200/SP1039と、32x21cmパッシブラジエーター(ドロンコーン)であるBD139/SP1037を搭載しており、1つの大きなダイアフラムを駆動する場合に比べて高い効率で30Hzまでの低音再生を可能にしています。

ウーファーユニットB200/SP1039には新ビスコ弾性体ダンプによるべくストリーン・ダイアフラムや、ボイスコイルとマグネットアッセンブリからなる電気的・機械的に組み合わされた耐熱性駆動機構、PVC(ポリエステルボイスコイル)を搭載しています。

パッシブラジエーターBD139/SP1037は、世界的に有名なB139低音用ユニットから開発されたものです。
このラジエーターはB200の背面から出た低音エネルギーで駆動されて低音出力を補っています。これにより低域を拡大するとともに効率を高め、しかも歪も減少させています。
サンドイッチ型のダイアフラムは精密に調整されており、アルミダイカストのフレームに収められています。

高域にはドーム型トゥイーターであるT27/SP1032を搭載しています。
このユニットは圧力成形されたメリネックス・ドーム部とロールエッジ部とが一体となった構造をしています。

ネットワーク部には6エレメント構成のDN15/SP1041を搭載しています。
このネットワークは3kHzで18dB/8veのロールオフスロープ特性を持っており、音の領域を2分割しています。また、重要部分には厳選された安定度の高いコンポーネントとロスの少ないコンデンサーを使用しています。

スピーカーのレスポンスを部屋の形状に応じて調整できるよう、グリル裏面にアコースティックコントロールを搭載しています。
このコントロールでは中音域のレスポンス特性を3通りに調整できます。

エンクロージャーは共鳴を防ぐため、密度の高い構造材、頑丈な内部固定材、吸音性防湿材、共鳴防止用特殊内装材を採用しています。

前面には特殊メッシュをもったグリルを装備しています。

このぐりるダイアフラムを保護しつつ音質を損なわないように設計されており、高音域減衰は20kHzまでは1dB以下に抑えられています。

使用ユニット 低域用:20cmコーン型(B200/SP1039)
高域用:ドーム型(T27/SP1032)
その他:32x21cmパッシブラジエーター(BD139/SP1037)
     ネットワーク(DN15/SP1041)
周波数範囲 30Hz~40kHz
インピーダンス
最大許容入力 50W(ミュージックパワー)
感度 96dB(無響室、12.5W入力、負荷8Ω、1m、400Hz)
外形寸法 幅330x高さ630x奥行260mm
重量 15.8kg