師走の300B競演・・
と申しましても、
たまたま中古品で販売済みとなりました2台の出力管300Bアンプ
山本音響工芸 / Y-300SS Ⅱと Melody パワーアンプ M-300BPを
二人のスタッフがそれぞれ
最終音だし、バイアスチェックなどを同じテーブルで行っているところです。
何故、この狭いところで 寄り添うように・・(笑)
久々に耳にした山本音響工芸 / Y-300SS Ⅱも
元祖のWE300Bを使用しているだけあって「これがWE300Bサウンドだ・・」
とばかりの何処までも澄み切った透明度と解像力。
修理用、テスト用の何でもない(最悪壊れてもよい)スピーカーを軽快で力強い音でJazzを鳴らしています。
Melody M-300BP 300Bプッシュプルのパワー感、低音の迫力は流石に良いですが
Y-300SS Ⅱのチャンネルあたり球一本 パワー7.5Wだけの300Bシングル
「これは、これでいいよね・・」
「佇まいも美しいよね」と写真を撮っているときに
テストしていた他スタッフが
「何言よーるんね (広島弁)」「デザインよりなにより音が良い・・音が!」とやはり高揚しながら、
アンプを磨いたり、忙しそうに動き回っていました。
彼はよほど高域中心に歯切れのよいシングル・タイプの音が好きなのだと思います。
低音の迫力と大パワー(といっても15W程度ですが)のPP(プッシュプル)タイプ、高域の歯切れと透明度のシングルで好みが分かれます。
Melody M-300BPは出力管の300Bのヒーター一本につき、専用のブリッジ整流回路と専用平滑コンデンサー電源を積んでいますので(片ch一台にブリッジ整流回路×2台 平滑電源回路×2台、 ステレオ2台で整流回路×4台 平滑電源回路×4台)、
ppでありながらシングルアンプが2台ずつ、ステレオでは4台入っているような回路になっており、透明度も確保して良いところ取りの構成となっています。
たしかに音が澄み切っていると、デザインまで好く・・
師走にひとひねり
300B ほのかな橙色 手を翳し