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Western Electric 300B 正規品販売開始のお知らせ

Western Electric 300B 正規品販売開始のお知らせ

株式会社トライオードは2021年11月より Western Electric 300B 正規品の日本国内総販売元として販売を開始致します。正規輸入総代理店は株式会社エレクトリです。

公式サイト


1938 年に米国ウェスタンエレクトリック社から登場した 300B はオーディオの世界で至高の銘球として不動の地位を築きながら 1988 年まで生産されました。現在まで2 回ほど再生産がされましたが生産数量は限られており、設備の老朽化などにより継続生産が困難になりました。

しかし、再復活へのプロジェクトは動き続け 2018 年にはジョージア州ロスヴィルに新工場を建設して、近代化した製造ラインによる生産体制が整いました。


販売開始にあたり Western Electric 300B のご予約を承ります。

現時点での初期在庫と毎月の入荷数が限られているため、納期はご予約、ご発注時にスタッフまでお問い合わせください。

製品は完璧なパッケージ製品です。

製品は1本毎に封印されております。

正規輸入品の印として梱包箱裏面に「IMPORTED & GUARANTEED by ELECTORI」
のステッカーが貼られます。


販売価格

本数   木箱     税抜価格   税込価格   JANコード
シングル(1本)   無し    100,000円     110,000 円     4521296006034
ペア(2本)   有り   210,000円   231,000 円    4521296006010
クアッド(4本)    有り   440,000円   484,000 円   4521296006027

2005年時クアッドで注文した際はMP木箱 × 2でしたが、今回のクアッドは4本入りの一体木箱になっているそうです。

保証について

本製品の保証制度はアメリカの Western Electric 社の保証規定を適用致します。
本製品に同梱の保証書は 90 日間の保証期間がありますが、その保証書をアメリカWestern Electric 社に送ることにより、5 年間の延長保証が適用されます。お客様自身が保証書にお客様の情報と御購入販売店情報と 300B を搭載するアンプの情報を記入していただき同封の「トライオード行」封筒でトライオードまで返送していただけると一括してアメリカ Western Electric 社へ転送します。

アメリカへ転送しないと 5 年間の延長保証が付きませんのでご了承下さい。またアメリカから戻ってきた延長保証書をお客様へ返送しますので住所やお名前等の全ての情報は正確に御記入ください。

     

   

   

 

 

当店在庫でMP(マッチド・ペア)を1セット発注をだしましたが、入荷時期はまだ未定です。

2021/11/1追記: 当店在庫分のMPがすでにお馴染み様に「売約済み」となりました。

 

次回入荷分は11月末になるそうです。

2021/12/13追記:

11月末予定分が12月にずれまして、そのMPも「ご成約済み」となりました。

次回分も発注しておりますが、もう2022年3月頃だそうです。

2022/2/10 追記:

上記の見通しよりも良くなって、1月に1セット、

本日、もう1セット入荷して参りました。

2022/3/4 追記:MP(2本PAIR木箱入り)を 2セットのみ即納できます。

2022/3/19 追記:MP(2本PAIR木箱入り)を 1セットご成約済みで

          MP(2本PAIR木箱入り)を 1セットのみ即納できます。

2022/7   当店在庫の300BMP(2本PAIR木箱入り)全て販売済みとなりました。

     現在はお取り寄せとなります。

 

 

2022/10 追記:

WE 300BMPとTRIODE「TRX-P300S」を納品させていただきました。

 

 

2023年10月27日追記:

Western Electric 300B価格改定のお知らせ

 

2024年 1 月 1 日受注分から

Western Electric 300B

ブランド 型番 旧・希望小売価格(税込) ・希望小売価格(税込) JAN コード
300B シングル (1 本) 110,000 円  148,500 円  4521296006034
300B ペア (2 本、木箱入り) 231,000 円  319,000 円  4521296006010
300B クアッド (4 本、木箱入り)  484,000 円 660,000 円  4521296006027

 

2023年12月までの受注分までは、旧価格で対応させていただきます。

ただ現在受注数が多く、

12月までの受注をいただいても商品の納期は 2024年5月~6月になると聞いております。

(2023年12月現在100マッチドPAIRの注文残となっているそうです。凄い)

 

Western Electric関連     *300B     *常設展示 

*真空管

 

 Vintage 

 

*コンデンサー  

ラックスマン“真空管フォノイコ”キット付録のムック 入荷!

ラックスマン“真空管フォノイコ”キット付録のムック入荷!

音楽之友社は、真空管フォノイコライザー・キット「LXV-OT10」を付録にしたムック「レコードが覚醒する! EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー」を12月24日に発売する予定でしたが、1月19日に変更となりました。

stereo編 ONTOMO MOOK 真空管キットシリーズの第5弾。付属する「LXV-OT10」は、イコライザーカーブ(EQカーブ)調整機能を搭載していることが特徴のフォノイコライザー。

EQカーブは、1950年代に制定されたRIAAカーブというものが一般的ですが、RIAAカーブが標準化される前のレコードは、各社独自のEQカーブでレコードを作っていたので、正しい音で再生するにはカーブを調整する必要があります。本付録のカーブ切替はほぼ全てのEQカーブに対応可能です。

限定個数ですので、お早めに 価格 19,800円(税込)。

1/30現在、3台販売済み、当店在庫は残2台です。

2/8現在、4台販売済み、当店在庫は残1台です。

在庫分は完売いたしました。有り難うございました。

●真空管フォノイコライザー・キットを作る●ラックスマン開発陣に聞く、真空管フォノイコライザー製作話
●EQカーブを調整してレコードの真価を引き出せ●真空管フォノイコライザー・キットを改造して楽しむ
①真空管を交換して楽しむ②OPアンプを交換して楽しむ③コンデンサを交換して楽しむ

キットとなっていますが、メイン基板は部品装着も全部出来上がっており、

オーナー様がすることと言えば

シャーシを組み立て、スイッチ類を装着、メイン基板を取り付けて、真空管(ECC82)をソケットにさせばほとんど出来上がり・・

といった本当に簡易キットです。半田ごても使わないし、ラジオペンチと+ドライバーだけで製作できるようになっています。

さらに自信のある方には「真空管フォノイコライザー・キットを改造して楽しむ」という写真つきの解説本があって、

アースケーブルの交換、真空管の交換、コンデンサーの交換、オペアンプの交換につきましても詳細な解説があります。

 

「LXV-OT10」をお求めいただいたお馴染み様にはオペアンプ2種類も取り寄せて、

上記の真空管フォノイコライザー・キットを改造して楽しむ

①真空管を交換して楽しむ②OPアンプを交換して楽しむ(2種類)③コンデンサを交換して楽しむ④アースケーブルの交換など

全部品を交換して楽しまれました。

部品や球の交換で音質が変わるのも喜ばれましたが、RIAAカーブの調整も相当効いたとの感想でした。

*LUXMAN   *真空管   *コンデンサー      Vintage 

THORENS TD-124mkⅡの修理

2019年末、

10年くらいまえにお求めいただいた銘機THORENS TD-124mkⅡの修理をお馴染み様から承りました。

回転不良という症状で、

診るとステッププーリとアイドラーホイールを繋ぐタッカーベルトが伸びて外れかかっています。

タッカーベルトも経年変化で硬化しているようです。

早速、ベルトを調達して入荷の間、

アイドラーとメインプラッター、

アイドラーホイールとステッププーリ周りを分解クリーニングいたしました。

さて TD-124 純正ベルトの新品 を装着。

プラッターグリスチェック、回転レバー機械動作チェック、ストッパー動作チェックなどなど行い

最終回転テストを行いました。

33回転、45回転、78回転もストロボ微調整チェックOK、エージング動作OKで終了いたしました。

ノイズ等も無くなりました。

現在、THORENSトーレンスは輸入代理店が無くて、

ベルトや修理の件でお困りの方も多いと存じますが

当店にご相談いただければと存じます。

 

Mark Levinson のCDプレーヤー不調で 2014/10

JBL オリンパスLE-15A 張替え作業   2014/1

 *コンデンサー      *Vintage  

アナログオーディオ・サイト

DENON フラグシップ新製品 PMA-SX1 LIMITED DCD-SX1 LIMITED 発表

DENON フラグシップ新製品 発表

PMA-SX1 LIMITED  

希望小売価格:902

販売価格はお問い合わせください。

     
DCD-SX1 LIMITED  

希望小売価格:

生産完了品

9/6には聴けそうです。

 

9/6 試聴することが出来ました。  

 

 

音楽の魂を再現させたいというサウンドマネージャー山内慎一さん渾身の音です。(ビデオあり)

 

 
 

 

 今回のプロジェクトの山内慎一さんが音質追い込み経過で

必要に応じて特注に造られたコンデンサー、抵抗などの部品類。

 

一番下にみえるリードが金メッキに見える小さなカーボン抵抗らしきもの・・

当初、抵抗部品会社に依頼していても「そんなものは出来ません」と断られたそうですが、

試作の最終段階にきて「出来ました!」といって持ってこられたそうで、

最後の最後に間に合って採用されたそうです。

 

 
 

 

 XLR端子がSX-1と同じアルミニウムで製作された特注電池(1.2m/72V DBS搭載)付きバランス(RCAもあり)ケーブル・・

L、Rで色違いの「DENON」ロゴ入り!

まだ発表されてませんが、(9/6今日中には発表か・・)

SXシリーズお買い上げの方に先着、本数限定でプレゼントされるそうです。

数量が無くなったら、この「DENON」ロゴ入り端子ケーブルは終わりで、

次からは同等品のケーブル(1.5m/72V DBS搭載WATER)プレゼントに替えられるそうです。

お早めに!

 

 

 

 
 

 

*DENON

   *コンデンサー     

 

MARANTZ 新たな時代のリファレンス・ディスクプレーヤー新製品 「SA-10」 

MARANTZ
新たな時代のリファレンス・ディスクプレーヤー新製品 「SA-10

SA-10は、マランツオリジナルのディスクリートD/Aコンバーター「Marantz Musical Mastering」を搭載。
一般的なICチップによるDACを用いずに、すべての処理をオリジナルのアルゴリズムおよび回路で行うことにより、理想的なサウンドを実現することができました。

また、最新世代のオリジナル・メカエンジン「SACDM-3」、11.2 MHz DSD対応USB-DAC機能、コンプリート・アイソレーション・システム・デュオ、HDAM®搭載フルバランス・ディファレンシャル・オーディオ回路、ゲイン切替機能付きフルディスクリート・ヘッドホンアンプなど、これからの時代におけるマランツのリファレンスプレーヤーにふさわしい最先端、最上級の仕様を投入しています。

外観デザインについては、肉厚なアルミ素材を贅沢に使用したプレミアムデザインをさらに洗練させ、よりシンプルに、そしてより高級感を増した佇まいに仕上げました。
 

「Marantz Musical Mastering(MMM)」 
マランツオリジナルのデジタルフィルター&ディスクリートDAC

「SACDM-3」
最新世代のオリジナル・メカエンジン

11.2 MHz DSD&384 kHz / 32 bit PCM対応USB-DAC機能
11.2 MHz DSD、384 kHz / 32 bit PCM、アシンクロナス伝送対応

「コンプリート・アイソレーション・システム・デュオ」
PCからのノイズの流入を排除し、デジタル/アナログステージの徹底的な分離を実現

HDAM®搭載フルバランス・ディファレンシャル・オーディオ回路
ハイスピードで情報量豊かなサウンドを実現するアナログ出力回路

定評の音質にさらに磨きをかける高品位パーツ
トロイダルトランス、カスタム・ブロックコンデンサー、ブルースターキャップ

その他の機能
 

品名: スーパーオーディオCD / CDプレーヤー
品番: SA-10
カラー: ゴールド
希望小売価格: 660,000円 (税抜価格 600,000円 ) 延長保証対象機種
発売時期: 2016年10月下旬

2016/ 10/ 17 当店にて試聴できました。

 


 ▲デジタル基盤 


アナログ基盤
(右上ディスクリートDAC基盤 右下コンプリート・アイソレーション・システム・デュオ基盤)

 

上画像はディスクリートDAC基盤ですが
試作用持ち回り見本基盤ですので
ディスクリートDAC基盤の4つ装備されているうち一番左のコンデンサーが一つ取れています。
(Vishay製の精密メルフ抵抗が並んでいる下)


4つ装備されているICは差動DAC ICのようにもみえますがもちろん違います。
タイミングを合わせているICです。
大幅な音質向上を実現したといわれるVishay製の精密メルフ抵抗も「ディスクリートDAC」になったことで実現したとされています。

コスト高になるため過去CDプレーヤーにはSA-7S1 にしか採用されなかったコンプリート・アイソレーション・システム・デュオ回路システム 
(ネットワーク・オーディオプレーヤー NA-11S1 には簡易型を採用)

コンプリート・アイソレーション・システム・デュオ回路も通常の1チップDACだと実現できなかったのですが、
「ディスクリートDAC」の中の途中に入り込むかたちでダイヤグラム内に効果的に装備されています。

独自の「ディスクリートDAC」は以前から評判の超高級機 dcs
今年評判になっているCHORD DAVE などまた新しい流れとなっているようですね

自由度が高い反面、経験豊富なDACのプログラマーという人材が大変なようです。

SA-10元フィリップスでアプリケーションラボに所属し、DSPに関する高度なノウハウを持ち、
現在はマランツのヨーロッパリージョンの音質担当者でもあるライナー・フィンク氏が、マランツオリジナルDACを開発したそうです。

同氏は
フィリップス時代DAC7」でビットストリームDACの開発を担当していて、
CD-7」のデジタルフィルタの開発者でもあります。


DAC7(TDA1547)
当時当店でもスイング・アーム・メカの音質の良さと相まって一押ししていた

業務用CDプレーヤーREVOX C221 や STUDER D731

民生用SACDプレーヤーで人気のあった Marantz SA-1 などに
搭載されていたフィリップスのビットストリーム(正確にはマルチビットとビットストリームのメリットをミックスした) DACチップです。

*marantz  

*コンデンサー 

 

 

YAMAHA NS-1000Monitorターミナル改造

YAMAHA NS-1000 Monitor のスピーカー端子が壊れて聴けなくなった

「まだ修理が出来ますか」とのことでした。


YAMAHA純正サービスで聞いたところ「もうパーツが無いので・・」修理不可ということです。


ご本人様に伝えたところ、なんとかこのスピーカーを使いたいとのご要望でしたので

純正ではないですが、当店で付け替えてみるということをご了承いただきました。

お預かりして分解してみました。



プラス側 である赤の端子のプラスティックの方ではなく、金属の部分が折れています。

ご覧のとおりです。

ターミナルのラグ板が純正にちかいサイズのものを探しました。

当店在庫であったものの中に少し大きめですがよいサイズのものがありました。

充てて見ましたが純正端子よりも大型でしっかりしていてラグ板も厚く絶縁も良さそうです。(FOSTEX製P24B

ジャスト・サイズにする為には本体側の径の穴あけと拡大が必要です。

ネットワークからターミナルに来ている線が意外にも短くて難しかったですが、何とか絡げてはんだ付けにも成功しました。

 

何とか格好は付きましたか・・参考画像:もとの端子


これで純正のばねによる点接点ターミナルからかしめることの出来る面接点ターミナルにグレードもアップいたしました。

耐久性もあがり、バナナ端子も使用できます。

オーナー様にも綺麗な端子をつけて頂いてと喜んでいただきました。

有難う御座いました。


同じようにお困りの方、当店にほかのオーディオ部品もございますので、

腕に自信のある方はトライされては如何ですか。

FOSTEX製P24Bは今日現在あと5セット在庫がございます)


追記

他のスタッフがUSED品のNS-1000Mをお求めいただいて
上記とは別のターミナル交換ほか裏側のネットワークのコンデンサーまで交換する作業を承ったようです。

タイムリーですのでこちらの写真も掲載させていただきます。





古くなった純正の電解コンデンサー、オイルコンなどはずされました。

経年変化で劣化いたしますので・・


 *コンデンサー      Vintage 

B&W 新・CMシリーズ常設展示いたしました。


new B&W 新・CMシリーズ  CM8 S2 常設展示いたしました。

 

 
新・CMシリーズはいろいろグレードアップしています。

ツイーターが直結しているネットワークのコンデンサーは
MUNDORFムンドルフ社のM-Cap RXF(アルミ箔製)から、
M-Cap EVOの中でも上級グレードにあたる
Silver/Gold/Oil(金1%含有の銀箔製)に変更されています。

新しく非常に良いものが使われていて
例えば、お値段にして
以前のものが一個1,000円とすると
S2では8,000円くらいのものが奢ってあるとか・・
 


ツイータは25mm口径。
振動板はダブルドームタイプに進化。

アルミドーム型振動板に、中央部分をカットした
リング状の振動板を組み合わせて周辺部分を強化した構造。

薄くて軽いアルミドームの特徴を活かしながら、ドームを補強していることにより、
従来のCMシリーズと比べ、感度を犠牲にすることなく、
高域一次共振周波数が30kHzから38kHzに上昇している。

高音もさらにハイレゾ対応のワイド・レンジになっていますね。


本日はじめて鳴らしてみましたが、
上記のSilver/Gold/Oilの効果か38kHzまで共振周波数をあげた効果か
エージングもなしで早速、繊細で柔らかく響きのある質の高い高音の弦が聴こえてきたのには
少なからずビックリしました。 

高音がとにかくシルキーです。

800シリーズの高音とも少し違う魅力を感じます。 
(CMシリーズはアルミ振動板、800シリーズはダイアモンド振動板となっていますが・・)
 
*BW    B&W    *常設展示    *コンデンサー    
 

銘機 MARANTZ #7メンテナンス/レストア

2013 年末 写真特集

 

マランツ プリアンプ往年の銘機 MARANTZ #7

のメンテナンスを請け賜りました。  

マランツ プリアンプMARANTZ #7は

往年の銘機 といいましても、

もちろん現在でも第一線で音楽再生ご使用の

ビンテージ・オーディオ・ファンのオーナー様は多いです。

ですが、製造から年月が経っている為、ほとんどオリジナルの完動状態のものは皆無に近いと存知ます。

偶然、二ヶ月前にかなりオリジナル仕様の#7(バンブルビー、セレン整流器、茶ノブ、テレフンケン・ダイヤ、10,000番台)の美品が入荷し取引させていただきましたが、それほどの品でもメンテナンスが過去に皆無ということは無いのだろうと思います。

それではお預かりしたMARANTZ #7を診て見ましょう。

木製ラックからアンプ本体を外し・・

天板を開けて見ました。

カップリング・コンデンサーが並ぶ一番よく見る基板です。

セレン整流器が 使用されているので オリジナルの古いモデルですが

過去の何度かの修理によって 沢山のカップリング・コンデンサーがオリジナルから、変遷しているようです。 

測定したところ、最後の砦のバンブルビー・コンデンサーからDC漏れが発見されました。 

通電して直ぐは正常なのですが、しばらく通電しているとリークし始めるようです。 残念、

放置すると、ノイズや真空管にもダメージを与えてしまいます。

今度は底板も外してみたところ真空管のソケットに直付けしてあるコンデンサーも、オリジナルとは変わっていました。

この写真でお気付きの方や既にご存知の方もいらしゃると思いますが
#7の真空管ソケットはリベットで装着してあるのですよ・・

天板側から全体をみると、左隅にB電源に使われているセレン整流器(緑色)が見えます。

底板側からみた真空管ヒーター電源はというと

残念、セレンからブリッジ・ダイオードに変わっています。(黄色配線部分)

あと最左下にみえるコンデンサーも、2箇所チェンジされています。

真空管につきましてはテレフンケンではないですが、ムラードあたりが付いていて状態も良いので、今回は回路ベースのメンテに特化する方向で進めたいと思います。

さて、再生プランですが、各スイッチ、ソケット分解掃除などもちろん行った後、問題のカップリング・コンデンサーの交換です。

一部、正常なブラック・ビューティーなどを残す方法もありますが、

オーナー様と協議の末、今回は思い切ってオイルコン総入れ換えと決定しました。(JENSEN やオレンジドロップ、はたまた一部WEまで検討いたしましたが)

最新の品質が向上しているオイル・コンデンサーの米Arizona Capacitors社製 オイル・コンデンサー

のMarantz プリアンプ #C-7 交換用セット Arizona Capacitors Type“C50309” 片ch8本×2計16本 に交換します。

上記のヒーター用のブリッジ・ダイオードは 高速、低ノイズのファーストリカバリーへ交換します。

一部 部品を取り寄せるのに3~4日経過

ここからはリストア後です。

Arizona Capacitors Type“C50309” ⇒開発者解説

左から0.22μF(600v)×4  0.47μF ×2  0.1μF ×2 などです。  サボテン・マークがそうです。

オイル・コンデンサーは普通のコンデンサーよりも 大型になるので、作業も考えて配置が必要になります。

狭いスペースの縦にも2個 0.01μF(600v)×2

“C50309”はサボテンマーク側のリードが外側の電極(アウトサイド・フォイル)に接続されています。  

グランド側にこのサボテンマーク側を接続することで、シールド効果が得られますので

コンデンサーの巻き始め、巻き終わりなども考慮にいれた配線にいたしました。

底板側も
ソケットに0.01μF(600v)×4   左下に0.33μF(600v)×2   左上にファーストリカバリー用のラグ板を取り付けて完成しました。

全ての測定、音だし、エージング・テストを 終えて 今回のレストア完成です。

パワーアンプに300Bシングルのアンプを使用、

ソースはSONY ハードディスクオーディオプレーヤー HAP-Z1ES で

スピーカーKRIPTON KX-3PⅡを鳴らし、オーナー様に完成ご試聴 頂きました。

オーナー様に非常に気に入って頂いた様なので、大変良かったです。

「クラシック、ジャズ両方ともに鳴ってくれて、今から自宅での試聴が楽しみになった。」
とおっしゃっていました。

音の面では、 これから更にエージングという魔法がかかって来るのは間違いありません。

 

今回のMARANTZ #7に使われている

真空管12AX7/ECC83(双三極管)Mullardについて・・

私自身ムラードの球の音は好きですし現に自宅でも使用もしていますが、 

10曲くらい試聴した中で、1~2曲の器楽曲で
「純正であるTELEFUNKENテレフンケンに換えていたら、更にこんな感じかな」 ウワーッと想像を駆り立てられる曲も確かにありました。

もし換えていたら、いま好く鳴っているCELINE DION セリーヌ・ディオンの声がまたどの様に変わるかはやってみなければ分かりません。

これはもうお好みなので、オーナー様とご相談のうえ将来のお楽しみに・・

有難う御座いました。

忙しかった2013年も暮れていきます。

 

2014 /5 /8 追記

記事のなかでの使用コンデンサー
Arizona Capacitors Type“C50309 Blue Cactus”に姉妹機登場

Arizona Capacitors Type“C50313 Green Cactus” 


2020/2追記

2013/12に書いた上の記事は、私が書いた割にはそれなりにまとまっていて(笑)
ややこしく難しい話はこのサイトではしたくなかったのですが(シンプル、爽やかにまとまっている印象を台無しにする気か・・ 笑)、

上記の真空管メーカーや型式の話をもう少しだけ広げて書きますと、
実はTELEFUNKENだMullardだRCAだSiemensの音は・・とか単純に語ることは出来ません。

何故ならそれらの球のヒーター回路がACヒーター、DCヒーターと全然違い、DCヒーターの中でも整流にセレン使用、ダイオード整流(この中でもいろいろ)、フィルターのコンデンサーの容量、コンデンサー・メーカー、更にはコンデンサーがフィルム・コン、オイル・コン、電解コン、更には定電圧回路レギュレーターの有、無などで球の音は全然音が変わってくるからです。

初めて自身のプリアンプの12AX7/ECC83でTELEFUNKENとMullardを比較してみたのは今から43年前のことですが
Mullard→TELEFUNKENに交換するとSN比が上がって情報量が増え、全体のトーンがシルキーになりました。

その一方で低音と躍動感が無くなり、SNは上がったが空間と伸びやかさは引っ込みました。

この時の球交換時の違いも自身が使用していたプリのヒーター回路との相性によって生まれた音の違いです。

TELEFUNKENとMullardを交換すると必ずそのような結果になるというのも間違いだと考えます。

例えばヒーター回路がACヒーターであるQUAD 22で差し替えるとまったく違う結果があらわれると思います。
当時の私のプリよりも間違いなくSN比は下がるが、空間は増え、低音も出て、伸びやかになるのは間違いありません。

良くも悪くも「MARANTZ #7 オリジナルにするのだ」ということですとTELEFUNKENダイヤということになるのでしょうけれども・・

球の偽物、本物などをサーチしたりするのも必要かも知れませんが、
本当に絶対的なTELEFUNKENの音、これがMullardの音と共有されているものはない為
行うとしたらTELEFUNKENを使用するためにこんなヒーター回路とパーツにしました・・
と言うように回路とセットでの音造りをするしかないと考えています。

このあたりがトランジスタ半導体アンプと違うところかも知れませんね。

*marantz   *真空管    *コンデンサー      *Vintage 
*SPEC    *300B

ビンテージ・モノラル・システムでモノラルLPを聴く

ガラード401+オルトフォンSMG-212のプレーヤーを
セットにお馴染み様のお宅に伺いました。

このプレーヤーはDENON DL-102(モノラル・カートリッジ)
用にお求め頂きました。(アームが本来SPU用ですので一工夫)

右隣のハイゲインPHONOイコライザー内蔵プリメイン・アンプは

ご友人の方から、廉価に譲り受けられたそうです。

このアンプはトランスで埋め尽くされている有名な佐久間さんのアンプモデルに

ご友人が手を入れられたそうです。

モノラル仕様プリ+パワーアンプ(プリ・メイン)です。

SMG-212アームのPUケーブルから一本(片ch)だけ出力。

アンプの入力も1chのみです。

(1chでこのトランスの量もある意味すごいですが・・ざっと見て
電源トランス、アウトプット、チョーク、ほかは入力トランスとドライバー・トランスでしょうか)

スピーカーはテレフンケンELA L8 1262のフルレンジ

にコーラルH-100のツイーターをプラスされてコンデンサーと

アッテネーターだけの -6dB 正相カットネットワークとされてます。(-12dBだと逆相になります。)

こちらもモノラルです。

このシステムで、

最近オーナー様が熱心に集めておられる

モノラールJazz盤を聴き倒そうという   楽しい計画ですね・・

カウント・ベイシー、アニタ・オデイ ほか十数枚聴かせて頂きました。

どのレコードも味わいがあって、感慨深いものがありました。
ただ懐かしい音というだけではないです。

テレフンケン1262もシステムに合った非常に良い音がしています。

お知り合いの方の腕前も確かなのでしょう、

ノイズレベルの面でも優秀でモノ・プリメインも拘って作っておられます。

以前お求めいただいたJBL101やマッキントッシュも
大事にお使い戴いています。

こちらはステレオ用。

デジタルオーディオももちろんお持ちです。

コーヒーをご馳走になりながら

モノラルLPを聴かせて頂いていると完全にJazz喫茶です。

部屋の天井近くにはキース・ジャレットのフォトフレームも・・。

(オーナー様は古いものを聴き過ぎてキース・ジャレットは最近薄く感じられるとか)
まぁMONOソースというだけで濃く聴こえますからね・・

それにしてもDENON DL-102は最近よく売れてきていたのですが、
やはり音の良いカートリッジだと思いました。

同じモノラル・カートリッジで人気の ortfon CG 25 Di MKIIとまたいつか聴き比べてみたいものです。(両方持っておられる方に聞くと、「両方良いよ」という答えしかないでしょうから・・)

ortfon CG 25 Di MKI pdf

2014 / 1/ 9 追記

この記事のオーナーTさんから
2014年初荷で
ortfon SPU Mono G MKII のご注文をいただきました。

上記のCG 25 Di MKIとは製品がちがいますが
SPUでありながら、内蔵トランスはついて無くても、MMポジションで使用できる高出力MCモノラル・カートリッジです。

「届きました。
とても図太い音でなりました。さすがSPUですね。
すてきな音です。
早い対応ありがとうございました。
またよろしくお願いします。」

とのことでした。 
喜んでいただいて良かったです。 

高出力MCとなるとコイルの巻き数なども多いのかと想像しますが
音は好いようですね。

PS:
実はこのカートリッジ、

還暦のお祝いに娘さんと息子さんが出し合ってプレゼントされたものでした。

オーナーさんの徳とはいえお幸せなお話ですね・・泣けます・・微笑

*JBL   *オルトフォン     *SPU

JBLハーマンインターナショナル

 

*McIntosh

 

 
 

アナログオーディオ・サイト

McIntosh MC275 の納品 

本日は McIntosh MC275 の納品で
お得意様のお宅にお邪魔しております。

写真はいつもと違い,携帯で撮った写真です。



真ん中がMC275です。

KT-88、12AX7、12AT7をセットいたしましたが、まだ通電していません。

皆さんも既にご存知のように、

マッキントッシュの輸入元は昨年、マッキントッシュ・ジャパンからエレクトリに移行いたしました。

オーナー様ご使用のスピーカーは、
知る人ぞ知る、珍しいビンテージ・スピーカー アメリカ・タンノイGRFウィンザーです。
(蛇足ですが1974年ハーマングループのタンノイではなく、さらに20年まえのものです。)

このスピーカーのユニットは15インチモニターゴールドですが
キャビネットは本国イギリス箱ほど薄く軽量ではなく、ドイツ箱ほど重厚ではなく、
丁度両者の中間くらいでJazzもクラシックも実に魅力ある音で鳴ります。

プリのC22 Limited Editionマランツオリジナル7もご使用です。



パワーは以前トランジスターでも鳴らしておられましたが、
今回は試聴の末、MC275とされました。

*TANNOY   TANNOY  タンノイ   *marantz   *McIntosh
*真空管    *コンデンサー      *Vintage