アキュフェーズ 12月発売の新製品
new AB級ステレオ・パワー・アンプ P-7300 ¥1,320,000 税込み
new AB級インテグレーテッド・アンプ E-370 ¥440,000 税込み 聴けました。
こちらはインテグレーテッド E-370 下のプレーヤーは DENON DCD-SX11
2015東京インターナショナルオーディオショウなどで噂、話題となっていた P-7300がベールを脱ぎました。
P-7300の筐体は以前のモデルより少し小さくデザインされ、
A-70と同サイズとなりました。
放熱器などが若干小型になった分1Ω時でのリニア・パワー は
1000W→800Wにあえて変更されたようです。 (P-7100、P-1000は1Ω時1000W)
出力回路はパイポーラ・パワートランジスターを採用。
片チャンネルあたり10パラレル・プッシュプル駆動で、1Ω時(音楽信号)800W、2Ω時500W、4Ω時250W、8Ω時125Wの保証値となっています。
(正弦波での実測値は1Ω時899W、2Ω時620W、4Ω時383W、8Ω時220Wと十分なパワーです。)
その代わりノイズの低レベルさは半分以下と超高SN比となっていて、
さらにスピーカーの能率やマルチ使用においてインスツルメンテーション・アンプ方式による初段増幅部の4段階のゲインコントロール(-12dB、-6dB、-3dB、MAX)によって更にノイズ成分を同時に下げることも可能にしてあります。
すでにお馴染みになりました無接点パワーMOSFET半導体スイッチ(ON時抵抗0.002Ω)などによって電源インピーダンスも限界近くまで低く、ダンピング ファクターはA-200と同じく現在の最高値DF1000という値です。
一番大きな電源のブロック・コンデンサーの取り付け方法が従来の金属ベルトで締めて立てる方法から
全体を防振材によって囲い込む形になりました。下記図
天板の写真を見ていただくと判るのですが、アルミ塗装仕上げからアルマイト処理仕上げと変えられています。
音質はバックグランド・ノイズが少ないせいか
オーケストラのステージ・イメージも 広く感じさせ、金管が鳴ると透明なステージが奥にも広がります。
E-370 の試聴はCDプレーヤーDENON DCD-SX11、
スピーカーは人気モデルJBL 4429でおこないました。
E-600とトランスや電源部品、MOSFET→ハイ・パワー・トランジスタ、パワー・トランジスタの並列数と違いますが、
プリ部はほぼ同回路と なっており、パラレルによって電流を多くとり低インピーダンスとさせ低雑音を図った
AAVAボリューム、インスツルメンテーション・アンプ方式など同じものです。
プロテクションにはE-360での機械リレーから無接点MOSFET半導体スイッチへの変更。
電源トランスはE-360よりも一回り大型の大電力容量高効率トランスを採用。
4Ω負荷時の出力を140Wから150Wに増強。
フィルターの電解コンデンサーは約1.5倍に増強(30,000μF×2)してあります。
デジタル入力ボードDAC-40を増設した際はサンプリング・周波数がフロントに表示されます。
写真にあるように「サキソフォンコロッサス」SACD盤を聴きました。
E-470、E-600とも違う抑え気味のトーンなのでパワー不足かと最初思いましたが
ソロが始まると実に聴かせます。
味!味!ナロウで内向なエネルギー・バランスにチューンされていると思ったのですが
過去のプリメインでは感じたことのないLUX3極管アンプにも共通した中域、実に絶妙な味わいです。
「ソニー・ロニンズのサキソフォンが謳います。」
そう感想をいうと
アキュフェーズのお二人が顔を見合わせて次のように教えてくれました。
E-370の設計、音造りをされた方はアキュフェーズの設計メンバーのなかの
最古参の お二人が担当されたそうです。
E-370はパーツこそ 最新になっているもののメタルキャン・トランジスタ時代から
石アンプを知り尽くされた超ベテランお二人の作だそうです。
面白いですね・・・
話は全然違いますが・・
25年くらいまえ石川県の「天狗舞」で有名な杜氏の人生最後の仕込み酒と
いうのを焼き鳥やをやってる幼なじみに
「おまえなんかに飲ませてもったいない」とばかりに一生ぶんの恩を着せられて
いただいたことがあって、すばらしい最後の仕事にじーんと感動したのを思い出します。
最古参の お二人の40万円の インテグレーテッド・アンプというのも実にいいですね。
感じ入りました。
組み合わせも厳選してJazzを聴いてみましょう!
ハロウィン、ハロウィンと盛り上がっている日に実に味のあるアンプ2機種でした。
(全然関係ない・・ 笑)
*アキュフェーズ2009~ | アキュフェーズ~2008 | Accuphase | ||
Accuphase 2009~記事 | アキュフェーズ総合カタログ | スナップ |