TAD 集中試聴Week 始まりました!
~6月25日(日)までの約2週間です。
5月末から
ESOTERIC、アキュフェーズ、SOULNOTE、
今度はTADと毎週試聴会、イベントを行っています。
その関係か高額製品もご発注もいただいております。
アキュフェーズ PS-1230、
HANNL のレコードクリーナー Mera ELB ECO24V、
昨日試聴会が始まったばかりですが
TAD TAD-D600もご注文いただきました。
TAD-D600は発売されてから7年近くたっているのですが未だに人気があるそうです。
TADディスクプレーヤーには新しくTAD-D1000MK2も発売されているのですが
年間でトータルするとTAD-D600の方が人気で未だに数が出ているそうです。
音をじっくり聴いてみるとやはりうなずける部分があります。
7年まえ発売したとき「えっ24bit動作ですか?」と聞き返したのを覚えています。
もうすでに32bit動作が主流になりかけていた時期でもあります。
バーブラウン製DAC「PCM1794」をシングル動作させるのに
24bitが一番ベストだったとおっしゃっていました。
色々なDACやクロックとの組み合わせを試して試聴を繰り返したところの結論だったようです。
そのクロックというのがTAD-D600の肝になっていて
中心周波数に近い周波数帯域のノイズを徹底的に低減させたという
超高C/Nマスタークロック UPCG(Ultra High Precision Crystal Generator)特注品です。
HPサイトの写真やカタログでは小さく見えますが、
7年前実際に手に取ったときは非常に大きな(見たこともない)クロック・ユニットでした。
厳重に封印されている中にある水晶そのものが普通の水晶クロックの物とは大きさも重量も全然違います。
通常クロックは小さな豆粒くらいの水晶ですが、
UPCG特注品に使用されている水晶は人の手の親指第一関節くらいの大きさで
水晶発信に理想のカットがされているとか・・
大きさも振動、温度などに影響されにくい特大サイズです。
波形を採っても非常に力強くクロックを叩くので、
波形も大きくなったりか細くなったりする通常品とは一線を画しているそうです。
このUPCGは何処でも、誰でも製作できるといったものではなくて、
そういう意味でも汎用品とは違います。
このUPCGに纏わる話だけでも
ここでは書けないフェラーリF1での通信の話やパトリオット・ミサイル命中度の逸話などで
広がりすぎて収拾がつかなくなります。(笑)
HPサイトでもカタログにも写真がありませんが、
クロック・ユニットからでてくる高音質セミリジット同軸ケーブルも
特注の銅管のようなものが使用されていてジッター発生から最大限防止されています。
最近は高級機では10MHzマスタークロックが話題ですが、
TAD-D600はCDソフトのサンプリング周波数44.1kHzの整数倍が理想的ということで、
44.1kHzの256倍の11.289MHzのマスタークロックで動作させています。
TADではDAC PCM1794のほかに
最新のハイレゾ用、バーブラウン以外のDACなども
発売以来ずっと現在までも試作、試聴を繰り返されているそうですが
なかなか結果の好いものが無いのだとか・・
上記のクロックとの相性なども総合性能、総合音質としてあるのかも知れません。
これらのすべてのパーツと動作環境によってD/Aの精度を第一義に設計されているということだそうです。
あとはHi-endオーディオ製品ですから
アナログ信号へのこだわりですが、
別筐体となっているTAD-D600の電源ですが
電器製品的にはここまで大きな電源はCDプレーヤーには必要ありません。
一番最初の試作機では電源は6分の1の大きさだったと聞きました。
しかしながら試作、試聴を続けて電源をどんどん大きくしてゆくと音がどんどん変わっていったそうです。
大きく音質が変わらなくなるまで巨大化させていった結果
最終的にこのサイズ・・なんと400VAのトランスを載せています。
(カタログや数値には現れない高音質化ということでしょうか)
このまえIsoTekクリーン電源の記事で
「アキュフェーズのMONOパワーアンプ二台で400VA+400VAで800VAありますから・・」
と書きましたが、TAD-D600の電源トランスはそのMONOパワー・アンプ一台分です。
もはや通常の電器製品(CDプレーヤー)ではありません。
それらの成果を是非試聴でお確かめください。
というわけでTAD-D600発売当時、
私自身も理解を超えることが多くて十分にご紹介することも出来ませんでしたが
7年経ってディテールをご紹介させていただきました。
有難うございました。
Nmode X-DP10(1bitヘッドフォン・アンプ搭載DAコンバーター)試聴
発売日 2017年4月10日(月)。 価格は363,000円(税抜330,000円)
DAコンバーターはDSDの11.2MHzに対応してます。
DAC部はI-V変換部を含むアナログ部分をデジタル回路から完全に分離してアナログ基板に搭載。
信号のカップリングにPML CAPを使用、その他の信号回路にも、
高音質のポリプロピレンコンデンサーを使用して、高音質化を図ってます。
又、ヘッドフォンアンプのサンプリングは11,2MHzです。
DACプリとしても、高音質ラダー型電子ボリュームを搭載してリモコン対応してます。
デジタル、アナログ入出力共に、贅沢な内容となっております。
このNmode X-DP10は音の良い再生ソフトとして評判になっている
JPLAYにフルスペック対応ということで、どれどれと聴いてみました。
モニターにはB&W 802D3を使用し、
サラ オレインなど試聴しましたが非常に透明度のある音でよかったです。
JPLAY6.2を再生ソフトとして使用しました。
画像ではLINNのKAZOOが写っていますが
PCの都合で操作ソフトとしてだけKAZOOを使用しています。
音は相当良い・・
PCに入っている音楽ソフト、
新しいサラ オレインのほかには
お馴染みドナルド・フェイゲン「ナイトフライ」、ボストン「幻想飛行」などの懐かしロックも・・
さらに懐かしいシュガー・ベイブ「SONGS1975年」がありましたので、
LP時代によく聴いた「蜃気楼の街」を聴くと音も美しく、流れも好い、
サビも盛り上げるし悪くない・・のだけど全体にパリッとした・・きれいなデジタル仕様・・
「うーん」ともうほとんど申し分ないのだけど・・
あと少し低いところが滑らかに出てくれないのかな・・
Nmode X-DP10の電源を何気なくIsoTekのパワー・コンディショナーEVO3 AQUARIUSのひとつ開いていたところから
とってみました。
「ゲゲッ!」 少し硬かった輪郭が全部取れて低い音場にスライドして
シュガー・ベイブ「蜃気楼の街」が40年まえにLPで聴いていた完全なアナログ仕様に変わりました!
音楽が最上級のLPのときとそのままで
透明度、解像度、正確な音程、音の伸び、クロストークは2017年デジタル仕様です!
びっくりしました。
オーディオ・セッティング的に手ごたえのある条件になりましたので、
1975年の古い録音から→最新録音の音楽ファイルへ・・
今日のサーバー曲中一番音が優秀だった
最新録音サラ オレイン「SARAH」から「若者たち」をあらためて試聴。
・・完璧ですね・・
PS: Nmode X-DP10の
上の写真と下の写真のアンプのボリュームの違いにお気づきになられた方は相当鋭いです。
(掲載した本人が意図的ではなく気がついてないくらいですから・・笑)
当初メーカーさん推奨の使用方法にそって
Nmode X-DP10プリのゲインを絞って DACプリとして使用していました。
そのため、アッテネーターが-40dBと表示されています。(上の写真)
音の透明度、迫力など物足りなかったので、途中から
X-DP10のプリをフル・ゲイン(もしくはプリ・ボリューム・スルー)にして(下の写真 -00dB)
アキュフェーズC-2850 のプリのアッテネーターだけで絞って聴きました。
絶対にこちらの方が良くて・・上記記事のような結果を得ることが出来ました。
良いアンプをお持ちの方は是非このようにご使用してください。
HiFiオーディオの電源 2020/9
JBL 新世代フラッグシップモニター「4365」試聴会のご案内 2011/2