22年に創立50周年を迎えるアキュフェーズは、
昨年から50周年記念モデルの発売を始めており、昨年は第1弾となる純A級プリメインアンプ「E-800」が発売されました。
7月に発売するプレシジョン・ステレオ・プリアンプ「C-3900」は記念モデル第2弾で、今までのプリアンプのノウハウ全てを受け継ぎプリアンプの最上位モデルとして誕生いたしました。
プリアンプのノウハウを集大成、飽くなき挑戦を続けた渾身の作です。
機構・回路両面に最新技術を導入、部品類全ての見直しと試聴の繰り返しを行い、妥協のない技と感性で、最高峰の性能と音質を誇るフラグシップ・モデルです。
2020/7 中旬発売
2021年9月21日から価格改定 希望小売価格 2,000,000円 税別 2,200,000円 税込
アキュフェーズは02年に独自のボリュームコントロール技術「AAVA」を開発し、その後「C-3800」「C-3850」ではAAVAを2回路平衡駆動にした「バランスドAAVA」へと進化しました。
「C-3900」は「C-3850」をフルモデル・チェンジしてこの技術を更に掘り下げ、新たに「Dual Balancedデュアル・バランスド・AAVA」(Lch/Rch正負合計8回路のAAVAを搭載)へと昇華させ、入力から出力まで全ての増幅回路を並列動作させることにより、更なる低雑音化と音質の向上を実現しました。
定評のあるAAVAボリューム説明 1 説明 2 説明 3 AAVAボリューム動作原理
「Dual Balancedデュアル・バランスド・AAVA」は
「バランスドAAVA」を2回路並列駆動させることで、ノイズ成分を1/√2つまり約70%に減少させる技術です。「C-3900」はC-3850に比べてもノイズレベルが理論通り約30%も減少したといわれ、限りなく静寂な空間に音楽のみが広がるプリアンプへと進化しています。
機種 | C-3900 | C-3850 | ||
定格出力時 S / N | 118dB | 115dB | ||
入力換算雑音 | -130dBV | -127dBV |
精度の高いボリューム・コントロールをベースに、全素材・パーツを極限まで吟味し、電気的特性の更なる向上と徹底した高音質再生を追求することにより、これまでにない音楽の深い表現力と感動を伝えてくれるものと確信しています。
▲ボリュームセンサー
入力端子から出力端子まで全信号系がバランス構成、高精度と低雑音を両立した『ANCC : Accuphase Noise and DistortionCancelling Circuit 』採用のIV変換アンプなど、全回路の完成度を高めて一新、SN比やひずみ率などの諸特性を大幅に向上させ、より高純度の信号伝送が可能となっています。
『ANCC : Accuphase Noise and DistortionCancelling Circuit 』について下記サイトをご参照ください。
アキュフェーズMDS CDプレーヤー DP-430 発売
▲VI変換アンプ
▲C-3900に使用されているANCC採用 IV変換アンプ
使用するリレーには通信工業用の密閉形リレーを採用、接点は片側2本の金貼り接点を交差させ、合計4カ所で接触するクロスバーツイン方式で高信頼性と低接点抵抗・耐久性に優れた質の高いものです。
▲AAVA方式ボリューム・コントロールにより高音質でヘッドホーン出力を可変させることができ、ヘッドホーン出力レベルをLOW / MID / HIGHの3段階に切り替えるスイッチを装備、ボリューム位置の調整が可能なフル・ディスクリート構成のヘッドホーン・アンプを採用。
- 新開発『Dual Balanced AAVA』ボリューム回路搭載
- 高ゲイン化したディスクリート構成の電流帰還型入力アンプ
- 雑音・ひずみ低減技術ANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)を採用
- パワー・トランジスター・パラレル・プッシュプル出力段を採用した高音質ヘッドフォーン専用アンプ
- 高音質・長期安定性に優れた、ロジック・リレー・コントロール信号切替方式
- 信号伝送回路のプリント基板に、低誘電率・低損失の『ガラス布フッ素樹脂基材』を採用
- 左右独立の『トロイダル・トランス』と『フィルター・コンデンサー(10,000μF×12個)』による電源回路
- さらに静かで滑らかな操作感を実現した新開発ボリューム・センサー機構
- 豊富な入出力端子(ライン入力7系統、バランス入力4系統、ライン出力2系統、バランス出力2系統)
- レコーダー接続用ライン入出力端子
- 外部プリアンプとの接続が可能な『EXT PRE』ライン/バランス入力端子
- 入力端子毎に位相設定が可能
- トータル・ゲインを整えるゲイン(12dB、18dB、24dB)切替機能
- 『Dual Balanced AAVA』による左右のバランス調整
- ステレオ信号をモノフォニック信号に変換可能
- -20dBの『アッテネーター』
- 聴感上のエネルギー・バランスを整える『コンペンセーター』
- ON/OFFが可能な入力表示と視認性の高い音量表示
- シャンパン・ゴールドのフロント・パネルと重厚な自然木本木目仕上げのウッド・ケース
- 振動減衰特性に優れたアドバンスド・ハイカーボン鋳鉄製インシュレーター
アキュフェーズ技術資料より抜粋
7/3:追記
お馴染み様の「C-3900」ご試聴希望で7/5ころ入荷しそうです。
来週には店でもお目見えとなるか・・
7/4:追記
「C-3900」入荷。
アキュフェーズ 創立50周年記念モデルプレシジョン・ステレオ・プリアンプ「C-3900」試聴しています。
今現在、3~6時間のエージングで鳴らしていますが
スゴイものを聴いています。
初めてのアンプを聴くときには、
こちらも最初構えて、
「音楽性を熱く出すタイプ」のアンプだろうか、「精密にモニター的に客観的に透明度に加えて情報量いっぱいです・・と鳴らすタイプ」だろうか・・と仮説を立て想像して第一声を聴くのですが
C-3900はどちらも良い意味で裏切ります。
丁寧な包み込む表現だな・・と聴いていると物凄く多くの情報が聞こえてきて、ステージも広く見渡しがよくて、天井が高く、すごい物理特性だなと思った瞬間、また 声、ピアノ、弦、ドラムなどが一斉にあるいはそれぞれが語り掛けてきて、つまり上記の仮説のどちらでもない・・ 否、どちらも嘗て聴いたことのないほど何もかも持っているアンプです。
いつも鳴らしているグリュミオーが思わず「あっ」と声を出してしまうくらい若々しく輝いて生き生きと鳴るかと思えば
田部京子のピアノも以前には聴いたことのない溌剌とした演奏で鳴り、「Nordmann -ハープ協奏曲」のステージの広さと奥行、それに伴うやさしさ、哀愁の深さ、間合いの深さも今まで鳴ったことのないレベル。ハープ奏者の親指は控えめになり、その他の指の音が繊細にめくりめくような美しさで展開していく・・曲の序奏の段階ですでに感動させてしまう力をもっています。
優しさも力強さも跳びぬけていて、静かさと熱気という相反するものが飛び抜けている・・
表現を換えます、
優しさをベースに持った力強さと、透明な静けさから吹き上がる熱気をも再現してくれる・・不思議なアンプです。
あらゆるソースに於いて透明な背景から、演奏者が楽しそうに最高の演奏してくれるのです。
ソースである入り口のプレーヤーで音がすべて決まりますよ・・
特に入り口付近に絶大な効果の別ユニットのクロックが決定的・・と
嘗てそのような表現もほかの機会で用いたこともありましたが、
コンポーネント全部の音を総指揮するのはやっぱり・・プリアンプですよ・・と C-3900から囁かれているような・・
笑われているような・・
ちょっと恥ずかしさもあり、凄さを見せつけられている試聴です。
6/7:追記
C-3900がお馴染み様のところへ試聴の旅に出かけました。
次回当店に帰ってくるのは、6/9(木) 12:00 からです。
6/9(木)
お馴染み様には強い印象を与えたようで・・当店にご帰還。
6/9:追記
全国レベルでは予約が相当数はいっているらしく、
現在、予約されている方の納期が9月、
今からのご予約は第3ロット後の12月になると聞こえてきました。(2020/6/9現在)
6/13:
C-3900 試聴終了いたしました。
有難うございました。
2020 / 9 / 29追記
2021 / 3 / 4追記 今年(2021年)初のC-3900入荷
2121 / 9追記:
DP-1000 + DC-1000とC-3900試聴
2022.10.29
「C-3900」を久々に納品させて頂きました。
今回の個体は2022年6月に発注していたものです。
(現在も次の納期は未定となっております。スタッフまでご相談ください。)
お馴染みのU様からセッティング後、有り難いメールをいただきましたので
ご紹介いたします。
「中略・・
以前も、お借りして試聴させてもらいましたが、
あらためて聴くと次元が違いました。
やっぱり良いです。購入してよかったです。
これから持っている音源をじっくりと聞いていくのが楽しみです。
今後も引き続き、宜しくお願いします。」
U様、有り難うございました。